窯出し

もう何回窯出しをしたんだろう?

しかしながら何十年やっていても窯出しの瞬間は緊張します。

「期待と不安」

同じ土、同じ釉薬、同じ温度のはずなのにうまくいく時といかない時がある。

細かい分析をすると、窯の中の容量の違いも一つの原因。

びっしりと小物等で密度が上がると当然ながら窯の中の状態は大きく変わる。

酸化焼成のつもりが空気がうまく循環せずに部分的に還元焼成になってしまう事もあります。

原材料の変化、釉薬の変化等・・・同じ土を使っていても土自体は天然物なので採れる時期、場所によって多少なりとも違うし。

気候によっても窯の中に影響が出てくる。強風の時は煙突の引きが違うし夏場と冬場ではそもそも窯自体の温度、湿度が違う。

まあ、ここまでは科学的な事についての分析だけども・・・

それ以外にも・・・失敗した場合・・・今日は仏滅だったから?とか星の位置がまずかったとか、今日は天中殺だったからとか、気分的に焦っていたから、最近老眼だしメタボだし・・・

などと・・・失敗を誰かの何かのせいにしたくなったりなんかして。

そんな事を30年以上も繰り返し今日に至っておりますです。はい。

んで・・・今回は納期が今月いっぱいの作品。失敗は許されない。

今しがた窯を開けたが、概ねうまく焼けておじさんかなりホッとしました。

まだまだ、上絵付けの作業があるのですが、本焼きに比べれば上絵付けの焼成温度は低いし失敗のリスクはかなり低いのでそんなに心配はしてません。

(それでも油断大敵だけど)

夏休み子供陶芸教室も昨日で終了しましたのでそれもホッとしています。

気がつくと本日は8月12日・・・世間ではお盆ですね。

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