民藝考

陶芸家になって随分と年月が経過致しましたが・・・

いまだに「民藝」っていうのがよくわからないんです。

勿論、色々な本を読み、色々な情報を得てはきているんだけど、漠然としたイメージ先行という感じです。

当然ながら「柳宗悦」抜きには語れないのだけど、正直言って今となってはそれもどうでも良いです。

そもそも、どこからが民藝でどこまでが民藝なのか?がいまだにわかりません。

民藝という世界観も突き詰めれば好き嫌いという事なのでしょう。

兎に角・・・民藝っぽいものが好きっていう人は、共通したものを感じます。

日頃の服装や髪型、生活スタイルや考え方、主義主張が似た人が多いです。

だからどうした?って事はありませんが・・・何となく民藝というと、特に陶芸となると・・・

濱田庄司、富本憲吉、河井寛次郎、バーナード・リーチ等々の作品を思い浮かべてしまうし、実際彼らの作品が民藝の代表選手です。

勿論、全国の窯元がそれぞれの器を作っていますが、それらのどれが民藝に属していてどれが民藝ではないのか?が私にはいまだにわかりません。

果たして100円ショップで売っているお皿などは「現代の」民藝とよんで良いのやら悪いのやら??

久しぶりに本屋に立ち寄り、民藝についての特集があったので一冊買ってみました。

最初から最後まで熟読しましたが・・・やっぱり・・・わかったような?わからないような???

今となっては濱田庄司や富本憲吉の作品は美術館に飾られていて・・・こうなると「どこが民藝??」って思ってしまいます。もう立派な芸術品で民が気軽に使える器ではありません。

ま、正直言って民藝が何たるかを、わからなくても長い間陶芸をやって来れましたし・・・

私のバカはどれだけ勉強してもバカですね!とほほ

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