陶芸レジスタンス

デザイナーやファッションクリエイター、美容師やミュージシャン・・・

そういうアート系の人ってやっぱりお洒落な人が多い。

ファッションセンスは人それぞれなんだけど、とにかく個性的で自己主張。もし貴方の中にファッションセンスがあるならその発露として必ず服装に表れてくるはずだ。

その点、陶芸界はどうだろうと見てみると、はっきり言ってファッションに疎い人が多い。

結論から言うと陶芸家と呼ばれている人達のほとんどがファッションにも気を使わない、アートとは無縁の人達であります。

ファッションに気を使わない人は・・基本的には芸術的センスがない人が多いと言っても過言ではないでしょう!

そのアートや芸術的センスとは無縁の方々が時に地方の美術展・・いや、時には中央の美術展の審査員や評論などをするものだから、センスある人が時に頭が混乱してしまう。

以前から時々言ってる事なんだけど、陶芸の世界って「芸術家」と「職人技」が良く言えば融合した、悪く言えばどっちつかずのジャンル。

「革新」なのか「保守」なのか?

ま・・・革新的な人もいて頑張ってはいるものの・・・残念ながら陶芸界っていうのはいつまでたっても「保守王国」

だから陶芸界で認められよう、ウケを狙おう、料理人とコラボして名を売ろう!と考えた場合・・・保守的な作品、つまり今まで先人達が作ってきた作品の写し・・・いや、コピー・・いや・・・「もどき」を作るのが得策でしょう。

「こだわりの織部」「現代の黄瀬戸」「伝統を受け継ぐ平成の青磁」なんてネーミングをつければチョベリグ〜!

はっきり言うとキャッチコピーだけが先行していて、やってる事は今までと変わらない。

陶芸辞典に載ってる昔の名作、名品に似せよう(偽よう)と作品作ってる多くの作家の中の一人に過ぎない・・・と気がついてない作り手のなんと多い事か。

作家Aさんの作品と作家Bさんの作品とホームセンターで売ってる食器とテイストがほぼ同じと言う、二流芸人の漫才よりも笑えない状況下であるのに・・・

人々は沈黙を守り、「伝統工芸の中の陶芸」「陶芸の中の伝統工芸」の絶対的価値観の前にただ頷き、そういう事こそ陶芸なのだと・・・洗脳されて・・・

私も陶芸を長くやってきていつのなったら陶芸界の価値観みたいなのに慣れるんだろうと思ってきたけど・・・

こりゃ〜、死ぬまで無理だな。

いつも某陶芸雑誌を読むと、何故か「陶芸レジスタンス」になってしまうのには自分でもあきれます。

※ 「そんな事言ってないで、世間一般にウケる器を真似でも良いから作った方が生活が楽になるよ〜〜!」って天からの声がしました。

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