織部

織部と聞いて・・・

「あ!あの緑色の器ね」

・・・っと「緑色」というキーワードが出てくる人は多少なりとも陶芸や焼き物の事を知っている人。

「織部って何??」「いや、初めて聞いた」

っていう人も少なからずいます。いやこちらの人の方が大勢を占めるかも知れないな。

今更かもしれませんが織部の説明を・・・

一般的なヤキモノでいうところの「織部」とは、緑色の釉薬がかかった器や作品の事。

織部の緑色の発色は「銅」の成分によるもので、緑色の顔料を使った釉薬がかかった作品は織部とは言わず「緑釉」と言って区別します。

初心者には織部と緑釉の作品との区別が難しいかも知れないけど・・・まあ、透明感のある緑でツルっとしているガラス状の釉薬がかかっていれば、ほぼほぼ織部作品だと思って良いと思います。(勿論違う場合もあるが)

先ほども言いましたが織部の主成分は銅(酸化銅)。

いわゆる金属釉薬と呼ばれています。

織部の場合・・・本焼成後に必ず釉薬表面に被膜が出てきます。

被膜がある作品を酸性の液に浸して綺麗に被膜を取る作業をしなければいけません。

正直・・これが面倒臭い。小一時間ほど酸性の液に浸してから洗浄、乾燥。

あ〜・・・面倒臭い。

綺麗に被膜を取るには作品を重ねて酸性の液に浸してはうまく均等に被膜が取れないので・・・

作品が重ならないように、数回に分けて浸さなければならず・・一回のローテーションが約1時間だから三回の入れ替え作業だと合計3時間ほど拘束される事になります。

やれやれ。

そして乾燥は天日に干すのが良いでしょう。っという事で天日に干す作業もあります。とほほです。

織部は酸性の液にて被膜を取ると言いましたが、逆に言えば酸に反応するという事なので織部の器はあまり酢の物とかレモン系の酸性が強い食材は避けた方が良いでしょう。変色する可能性がありますのでね。

ちなみに織部の名前の由来は戦国武将の古田織部からきています。

詳しく知りたい人はググってね。

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