インターネットに手を染めて以来、めっきり本屋にもレンタルビデオ(DVD)にも行かなくなってしまった。
それでもたまに、四日市の中心街にある大きな本屋に立ち寄る事もあるんだけど、立ち読み専門で本や雑誌を購入する事はほとんどない。
そんな私が何を思ったのか?こんな本を買ってしまった。
自遊人 移住。ぼくらがここに住む理由 (Venture out from cities.)
「へ〜、なんでわざわざ田舎に引っ越すのか?」
・・・という事に純粋に興味が急に湧いたんだけど、わざわざ購入までしなくても、タイトルと表紙の写真を見れば、いわゆる「ナチュラリスト」の本だと一発でわかるし、内容も大体想像がつく。
だけど何故か購入して、「どれどれ、何があなたをそうさせたんだ?陶芸家のおじさんに聞かせてごらん」って事でじっくり家で読もうと思ったワケよ。
ある意味、期待を裏切って欲しかったんだけど、期待通りと言うか予想通りの内容で、やはり自然賛美、生き方、考え方は「その手の人たち」のそれでありました。
それが良いとか悪いとかの事ではなく、自分の心の奥の奥の奥に隠れている「ナチュラリスト熊本」に久しぶりに再会し、昔の自分、いや、私の隠れた一部分に再会したような感じしました。
一見、派手好きな私なんだけど、心の奥には自然賛美、田舎暮らしがあって、一歩間違うとどっぷりそちら側の人間になってしまう因子は十分に持ち合わせているんです。
ま、政府軍とレジスタンス、どちらにつくか選択は紙一重で、ちょっとしたきっかけが理由という事と良く似ている。
しかし・・・・
正直言うと、ナチュラリストの人たちって、あまりにナチュラルであるその生態が時に私の体は拒否反応を起こしてしまうんです。
鬼の形相で自然崇拝するのは良いんだけど、特に女性は化粧もしない、髪の毛も染めずに中途半端に白髪交じり。なぜかおかっぱ、もしくは三つ編みにお下げ髪。藍染の服を着て、バンダナ巻いている・・・地味な器で野菜中心。みたいなのは、なんだか逃げ出したくなってしまうんです。
だけど・・・そういう風にしたい気持ちがわからないワケでもない!って言う隠れた自分もいるワケね。
そもそも、陶芸で一番最初にいいな!って思ったのは何を隠そう備前焼だし、作りたかったオブジェは八木一夫がやっていた「黒陶」でした。
高校も大学も地味な服を愛していたし、社会人になってからも黒い服の時代が長く、花柄やヒョウ柄の服を着はじめ、煌びやかなタカラヅカの世界に開眼したのもここ数年の出来事なんですよ。
だから、私の中には自分でも信じられない部分があって、しかしそれとは決別したい・・いや、決別せねば・・という自分がいて、でも本当の素の自分に戻っても誰も責めやしないよ!っていう感覚もあり・・・
結局、自分自身が実はよくわかっていないという事がわかっただけの事なんだけどね。
やれやれ・・・まとまりのないブログでした。
ご静聴ありがとうございました。
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