温度

やっと少し涼しくなってきましたが、今年の夏はマジ暑かったですね。

40度を超え、中東の砂漠並みに暑かったです。

そこで今日は温度の話です。

焼き物に詳しい人には当たり前田のクラッカーな話なので今更感はありますが・・

今回・・いや、毎回ですが上絵付けをする時・・・私は790度で焼き付けます。

電気窯のスイッチを入れ、温度が上昇していきます。

そして790度で終了です。

「ずいぶんと高い温度で焼いているんだな〜」って思われたかも知れませんが、陶芸の世界では790度は超低温の部類に属します。

上絵付けではなく、いわゆる「本焼き」と呼ばれている時の焼成温度は約1200度〜1250度くらいなのですが・・・

土鍋や、鉄分の多い土の場合は約1180度前後。

それ以外だと1200度から1250度くらい。

もちろんそれ以上温度を上げる人もいます。

陶芸の業界内では1180度〜1200度くらいまでは「低い温度」

1200度〜1250度を「普通からやや高めの温度」

1250度を超えると「かなり高い温度」

・・・と私は勝手に思っていて、業界内の人と話をする場合、このニュアンスで話は問題なく違和感なく進んでいけます。 (人によっては違うかも知れませんが)

ここで、陶芸に詳しくない人に温度の説明をする場合・・・

・・・って言うか、よく温度の事を知らないのに皆さん「これ、何度で焼いているんですか?」って聞いてくる。(笑)

仮に「これは1180度で焼きました」と私が答えた場合に「へ〜・・かなり低い温度で焼いているんですね」という返事が返ってきたら焼き物の事に精通している人です。

逆に「へ〜、1180度にも温度を上げているんですか〜?」って言う答えだと焼き物の事はほとんどの知らない人だという事が一発でバレてしまいます。

焼き物に詳しくないほとんどの皆さんが1180度は低い温度の焼き方で1250度は高い温度の焼き方と説明すると・・まず間違いなく「???」ってなります。

その気持ちはすごくわかります。

1180度も1250度も・・・無茶苦茶、熱いですもん!

もう、そこまで行くとどうでも良いやん!って思ってしまう。

1000度超えているんですからね。

しかし、1240度と1250度ではもうびっくりするくらいの違いなんですよ。これが。

たった10度しか違わないんだけど、水は0度以下で凍ってしまうけど1度では溶けてしまう。

それくらい物質の変化は温度に敏感に反応します。だから10度の差というのは「たかが10度、されど10度」なんですよね〜〜。

まあ、この微妙な温度の差で釉薬が綺麗に溶けたり溶けなかったりで、陶芸家の皆様は日頃右往左往している訳でございます。

お疲れ様でしたぁ〜〜〜!

・・・・・・・・・・・・・・

陶芸ランキングに参加しています!
下のボタンをクリックすると順位が変動いたします! よろしければクリックしていただけると嬉しいです!


陶芸 ブログランキングへ