陶芸家の「三大お悩み」のひとつに「残土の処理」があげられると思います。
ロクロにしろ、手捻りにせよ、完成までの間に余分な土を削ったりしていると必ず残土が出てきます。
まだまだ柔らかいうちならその場で練って粘土状態に戻すという事もできますが、それもケースバイケースで、ほんのひとかけらの土だけ余っても保存するのもそれはそれで大変。
結局、ケースや箱や樽に入れておいてある程度溜まったら、水に浸けて粘土状態に戻すという事をするわけだけど・・・
これが想像以上に大変。
正直申し上げると勿体無いけど全部捨ててしまって、新しい土を買った方が手間と時間を計算すると安く上がる場合もあります。
これ、土練機があれば何の問題もなく、機械が練ってくれますからそれに頼れば良いのだけど、土の種類が違う場合は手でやらざるを得ないんですね〜。
教室などで使う土は大型真空土練機があるから何の問題もないんだけど・・・
今回すごく溜まっているのは「黒泥土」
黒泥土ははっきり言って値段が高い土ですので、やはり捨てるのは忍びなく・・・どんどん貯めていたらすごい量になってしまった。
それで一念発起してとりあえずできる量だけでも再生しようと試みました。
まずは完全に乾いた土を細かく粉砕し・・・
樽の中にお湯と共に沈めて数日寝かせてから、水分を逃しつつ再度練る練る練〜るするわけです。
もう、この時点で疲れてしまって笑うしかありません。カーッカッカッカッ〜!
そうして再生した土を使いこのように器を作っていくワケですな!
今日は銀彩(プラチナ彩)と艶黒の絵付け。
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