実は陶芸家って色々と取材を受ける事がよくあるんです。
新聞社やテレビ局、陶芸雑誌、子供たち、そしてお客様から・・・
数ある質問の中から未だに答えづらい質問が・・・
「これって作るのにどれくらいの時間がかかるんですか?」
という質問。
陶芸という土を相手の仕事の場合、制作過程の途中で「乾燥」という工程があって、当然ながら作品によってその長さは違う。この乾燥時間も当然制作時間の中に含まれるだろう。
しかし、完全に乾燥が終わっていても他の仕事との兼ね合いで、そのままかなりの時間放置する事もあれば、タイミングよく速攻で焼成の工程に進む時もある。
また絵付けにしても、何回もの工程が必要となってくるが、窯の中に入れるタイミングなどを鑑みると、制作にかかったトータルの時間というのはまったくわからないのが、正直なところなのであります。
「これどれくらい時間がかかるんですか?」
の質問の後はいつも・・・
「う〜〜〜ん・・そうですね〜〜・・・大分かかりますね〜〜!」
・・・としか答えられないんだけど、小学生とかの夏休みの宿題の場合にはやはりきちんとした数字を書き込まなければいけないので・・・
「大きい作品だと3カ月、小さい作品だと1カ月くらいかな???」
って答えるようにしてます。
しかし、この答えだと湯呑みを1個作るのに1カ月かかるんだったら一年間に湯呑みが12個しかできない!!・・・っていう風にも捉える事ができる???
ま・・・そうは思わないか???(笑)
いづれにせよ答えづらい質問だけど、今になってこの質問の答えを導き出す方法がわかった!!!
それは・・「質問を変えてみる!!!」って事。
これは実にノーベル賞ものだと思うのだが・・・
「この作品を注文したら納期はいつですか?」
という質問なら一からの制作を始めて出来上がるまでの期間が算出できる。
んで・・・今回ワイングラスの注文を受けてお客様にお見せできるまでにかかった時間はなんと二カ月半!!!
すみません・・・子供たちに完全にウソをついてました。
どこが「小さいモノなら1カ月」なんだ!?
それにしても2ヶ月半っていうのは・・・かかりすぎだろうね!
※ 言い訳
その1・・・一個だけの制作じゃない。
その2・・・途中、頚椎神経痛になり手が痺れていた。
その3・・・夏休み子供教室が忙しかった。
その4・・・暑さでサボっていた。
その5・・・お客様が「出来た時で構いませんので」と言ってくれてた。
・・・ってコラァ〜〜〜!言い訳なんて見苦しい!!
「市中引き廻しの上、磔獄門を言い渡す!!」
ひえ〜〜・・・許してくだせ〜お代官様〜!次回からもっと早く作りますからぁ〜〜〜!
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