陶芸家はその道で食べている訳だから、曲がりなりとは言えビジネスをしてるって言っても過言ではないでしょう。
ただ一部の売れっ子作家を除き、ビジネスの規模が小さいというだけです。
億単位や数千万単位のお金を動かす事はまずありません。
食っていくのがやっとと言う作家も多い事!多い事!
そういう意味においては世に言う「ビジネス」という範疇には入らないかも知れませんが・・・
実際、ビジネスに直結してない陶芸家は実に多く存在します。
「え?お金を儲けないのに陶芸家って言えるのですか?」
・・・って言われるかも知れないけど、採算度外視、むしろ赤字経営で陶芸家している人は日本にも世界にもたくさん存在します。
もっと逆説的に言えば、お金を儲けなくても陶芸はできるし、陶芸家として存在もできるんです。
「え?どうやって?そんなの無理でしょ?」
いえいえ・・・元々無理なのはむしろ陶芸一本でやってる陶芸家の方かもね?!いつ収入がなくなるかわかったもんじゃない。(苦笑)
その点、ビジネスとは無縁の陶芸家は生活の心配をしなくて済むから、自由におおらかに制作できるって訳です。
陶芸家は何も陶芸作品を売る事のみでしかお金を儲けてはダメ・・・と言う事はありません。
不動産収入、株や金融商品からの利益、遺産収入、旦那や女房の収入、講師業、宝くじの当選金、バイトやメルカリの収入 等々・・・
陶芸家の定義は陶芸だけで食べてると勝手に世間の人が思っているのです。
実は長い間・・私もそう思っていた一人でした、
陶芸家は陶芸関係の事で食べている人の事を指すと自分の中でずっと長い間定義付けしてきました。
作品をお金に変えねばならない!・・・それが陶芸家の仕事なのだから!
いや・・・それができてはじめて「陶芸家」と言えるのだ!
そう思い続けて30年以上陶芸をやってきましたが・・・
ここにきて思うんです。(きっと歳をとった今だから言えるのかも知れないけど)
陶芸家は陶芸の事だけ考えて、ビジネスとしての陶芸の事なんかあまり考えなくて良いと。
※ついに熊本、壊れました!!!
私は今まで、これから陶芸を目指す若者の相談を受けるたびに、「陶芸家になるのはやめておいた方が良い」「あまりオススメしない」とずっと言ってきたのは、陶芸とビジネスの両立が大前提としてのアドバイスだったからであります。
陶芸とビジネスの両輪をうまく回転させるのは・・・マジで死にます。
30年以上陶芸家やってきて、数え切れないくらいの個展や展示会をやってきた私が言う言葉もたまには信じて下さい。マジ死にます!(爆)
家のローンに車のローン、女房、子供を食わしていくのを全て陶芸作品の売り上げでやっていくのは、しかも毎月継続的に・・・は甲子園で優勝し続けるに匹敵するほど大変でした。
もし、ビジネスの事と切り離しての陶芸をしたいと言うのなら、これほど面白いものはないのでどんどんオススメしますよ!
どうしても陶芸家がやりたい。しかし、収入が・・・と心配なあなたに朗報。
元々陶芸家に資格は要りませんし、誰でも勝手に陶芸家と名乗る事ができます。
土で作品を作り出すのが陶芸家と定義をすれば、別に収入源は何でも良い訳です。
陶芸作品が一個も売れなくても陶芸家です!と言っちゃえば良いのです。
作品で食べれなくても恥じる事もありません。作りたいという欲求と情熱があればがんばれる。
食えるようになったから「陶芸家」でなくても、食えなくても「陶芸家」と名乗ってしまいましょう!
そう思うとすごく気が楽になりますし、陶芸の世界への扉は大きく開くでしょう!
ただ・・・
陶芸家は自分で名乗るのは簡単にできますが、世の人々に陶芸家として認めてもらうのはそう簡単な事ではないかも知れませんがね。
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