人違い

小さい頃・・・おじさん、おばさんに祭に連れて行ってもらった時の事。

いとこの子に声をかけたつもりが全く違う人に声をかけてしまっていて、すごくビックリしたのを覚えています。

だって、後ろ姿があまりにそっくりだったから。

私に間違って声をかけられた子もビックリしただろうけど、それ以上に私はビックリしたのよ。

振り向いたら口裂け女だった・・って言うくらいビックリしたので、この歳になってもその時の記憶が強烈に脳裏に焼きついているわけね。

・・・で・・・

先日、ネットを見ていてある器が目に入ってきました。

私はてっきりいつも見慣れている某作家さんの器だと思っていたら、これが人違い。

いや・・この場合「器違い」って言うのでしょうか?

何処からどう見ても、私の知っている某作家さんの器なんです。

特にシルエットや色、表現志向がそっくりなんですよ。

これ・・・間違える私に責任があるんでしょうか?

それとも、私の知ってる作家の作品と似たような器を作っている方の責任なんでしょうか?

真似されるような器を作ってる某作家の方が悪いのでしょうか?

真似してる方が悪いのでしょうか?

ひょっとして偶然に似ただけなのでしょうか?

実は私が間違えたこの手の器とよく似た器を作っている人は大勢います。

加飾を避けシンプルな造形の器というのは、陶芸界のトレンドであるし、ある意味「鉄板」であるが故に、その路線上にいる人数も多く、似たような作品になってしまっても致し方ないのかも知れません。何を作ろうが作家の自由ですからね。

しかし、自分とそっくりの器を発見した作家は真似されたと思うでしょうし、指摘を受けた作家はきっと「誰もあんたのなんか真似してない」って言うだろうしね。

でもな〜〜〜〜・・・一時期・・・誰もがルーシ・リー調、誰もが鯉江良二調・・・誰もがKu:nel 天然生活調・・・ 昨今は誰もが北欧調???

・・・だとすると、やっぱり間違えちゃうでしょう!

この手の人達って思考回路がやはり似ているせいか、写真の撮り方やアングル、表現方法、色調や光量など・・・一見オリジナル風に見えるけど私の目から見ると・・いや、私の目からじゃなくても・・・皆、同じに見えちゃう。

・・その手の器は遅かれ早かれ私はきっと間違う事になっていただろうし、間違うのは私だけでなく、あなたもきっと間違う事になるでしょう。

でも・・・自分の器だけは・・・

誰かの器と間違って欲しくない。

・・・って言うか・・・そもそも間違うはずがない器を作っているつもりでいますから。

・・・って言いつつ・・・「熊本さんにそっくりの器見たよ〜〜!l間違っちゃったよ!」って言う方がお見えでしたら、是非ともご一報いただきたい。

緊急会議を開いて今後の対策を話し合いますんで!

今日もドロドロ。

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