侘び寂び考

侘び寂びってなんだろう?

ネットで調べてもらえれば出てくるんだけど・・・

詫び・・・貧粗、不足の中に心の充足を見出そうとする意識

寂び・・・閑寂さの中に奥深いものや豊かなものが自ずと感じられる美しさ

・・・らしいです。

利休好みの黒楽茶碗に緑のお茶がぴったりとマッチし、古びた茶室で蝉の声を聞く。

う〜ん・・・なんて侘び寂びなんだ!・・・ってちゃうちゃう!

Nooooooooooooooo〜!!!

そんなのは侘び寂びじゃないと私は勝手に思ってます。

みんな勘違いしているんだぜ!

あれは究極のリラクゼーションなんよ。

利休は究極のリラクゼーション・パフォーマーでありプロデューサーなのよん。

利休の茶の湯って・・茶室って・・・今で言うところの・・・

「個室癒し抹茶カフェ」

ファッションでもそうだけど、モノトーンのような服を着るのにそんなにエネルギーは使わない。

実は派手な服を着るというのは、実践してみてわかったんだけど思いのほかエネルギーがいる。

心身ともに健康でないと、とても派手な服なんかは着られないんよ。

地味な器・・・おっとこんな書き方をすると怒られる・・・シンプルな器を使うのにそんなにエネルギーは必要ない。

あれこれ考える必要もなく、緑のお茶を入れればそこそこフィットする。

疲れている人にはシンプルな器がぴったり!・・・いや、シンプルな器でないと使いこなせないのよ!もてなす方も、もてなしを受ける方も。

世間のあれこれ面倒臭い事考えずにゆっくりしたいのよん。

鬱陶しい秀吉からしばし解放されたいんよ!

本当なら押入れに隠れてうずくまっていたいのよん。

でもまあ、小さい茶室が押入れの代わり。

これこそ利休好みの真髄なんだよきっと。

侘びしい、寂びしい・・・ってのは後付けの言葉だな!きっと。

利休はお茶に癒しを求めた人なんだろうな。きっと。

それには疲れた心を落ち着かせるために、装飾のない器、簡素な茶室をプロデュースしたワケさ。

それを何を勘違いしているのか、世の中の人はそれを詫びの世界だ、寂びの世界だと言ってるんよ。

本当の侘び寂びというのは・・・

クリスマスパーティーが終わった後、誰もいなくなった散らかった部屋。

満開の桜が散る時。

ライブが終わった後、アンプの電源を落とす時。

暑かった日が終わろうとしている時の夏の夕暮れ。

使い込んで、使い込んで、使い込んだヨレヨレになったパジャマやパンツ、穴があく寸前の靴下。

宝塚歌劇団を退団する時の最後の公演の後・・・などなど。

つまり・・・はじめから侘び寂びを狙った世界など、そんなものは侘びでも寂びでもなく、単に侘び寂びかぶれ・・・侘び寂びプレイ・・だと思えるのよん。

ぶってるだけなんよ。

華やかでにぎやかな時の後にやってくる静寂や、
完璧で綺麗な状態のものに、いずれやってくる劣化こそが侘び寂びではないんかいな?

意図的や人為的ではなく・・・ふと・・突然やってくる感情。

そこに侘び寂びを見出すのが本筋のような気がするんだよね。

はい・・長文ご拝読・・・ありがとうございました!

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