この世に劣化しないものはない。
「いや、永遠の愛は劣化しない!」などとクサイ台詞は無しでお願いしたい。
物理的に形あるものは古くなっていく。
人間は歳をとり、機械は壊れていく。
うちにある電気窯は人間でいうともう120歳くらい。
耐用年数をはるかに超えて日々の焼成をしてくれているんだけど、さすがに電熱線のたるみは避けられない。
それで、時に強制的に修理をします。
電熱線を700度以上まで加熱し、赤くなってきた所で棒を使ってたるんだ箇所を元の位置に戻すという作業。
普通はトーチバーナーを使い曲がった部分だけを局部的に修理するみたいだけど、そのやり方だと、電熱線に無理がかかり、以前修理屋さんがミスって電熱線をポキッって切断してしまった事がある。
それ以来、電熱線全部を自ら発熱して柔らかくなった状態で作業するようにしましたし、それの方がうまくいく。
(通電したままで作業をするので、当然ながら感電注意!!)
良い子は決して真似をしないでください。私は責任持てません。
あちらこちらに、たるみがある故に同時に色々な方向から棒でつついて修正し、通電を切る。熱が冷めて電熱線が硬くなるまで放置。
なんだか窯の大手術みたいな感じ。
なんだかんだと言いながら、この小さい窯が一番良く使う。
素焼きにも使うし、上絵付けにも・・・もちろん急ぎの本焼きにも使います。
あと、どれくらいまで使えるのかわからないけど・・・
とにかく、VS 劣化!!!がんばって欲しいです。
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