スプレーガン考

地球上の全ての物は時間と共に劣化する。

特によく使ったり、それでいて長く使えば劣化の速度もまた上がります。

私は釉薬をかける時にほとんどの場合エアーコンプレッサーを使います。

理由は二つ。

一つは慣れている。

もう一つは、釉薬を浸し掛け(ずぶ掛けとも言う)した場合、ピンホール(小さな気泡によってできるプツプツした穴)が出来やすい。しかしコンプレッサーでの釉薬掛けの場合、それが出来づらい。

特にこの写真のような作品を浸し掛けした場合、ほぼほぼ100パーセントの確率でうまく釉薬がかからず、ピンホールができてしまいます。

そういう理由により、私はコンプレッサーを非常によく使うんだけど、そのコンプレッサーで使用するスプレーガンも経年劣化してきます。

特に痛むのは「ノズル」と「ニードル弁」

まず・・これが私が長年使っているエアガンはMeijiのF-110 口径は25R。

これは、特殊部隊用のオートマティック携帯銃です!・・・ウソ。

それをバラします。

これが「ノズル」 左が新品で右が磨耗してしまったもの。よ〜〜〜〜く見ると古い方のノズルは穴の部分が大きくなってる。

そしてこれが「ニードル弁」これも左が新品、右が磨耗してしまったもの。若干細くなってる。

左は新品のノズルに新品のニードル弁を通した状態。右は古いノズルに古いニードル弁。右のはニードル弁の先端が左の新品のと比べるとかなり上に飛び出ているのが確認できます。

つまりはノズル部分は磨耗により穴がどんどん大きくなり、それにキチンとフィットするべくニードル弁も細くなり・・・

穴が大きくなりそこを貫通している棒は細くなり、その隙間から液だれを起こしてしまいます。ずっとポタポタと流れて落ちてきます。

こうなると手の施しようがありません。ここは仕方なく、ノズルとニードル弁を購入し新しいのに付け替えましたら、全く液だれしません。

やっぱり新しいものって・・・何だかとっても良いですね。でも維持するには金がかかります。

人間も古くなったパーツを交換できれば良いのにね。

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