To be or not to be ・・・

気象庁が梅雨入りを宣言すると毎年のように晴天が続きます。

それで給料もらえるんだから、私も気象庁に勤めればよかったな〜。

夏は暑いでしょう!冬は寒いでしょう!って言っておけばそれでいいんだもんね。

さて、湿度がないので本当に気候は爽やか。

・・・という事で本日は工房の棚。棚と言っても底に滑車が付いていて移動可能な作品棚を掃除する事にしました。

途中から来なくなった生徒さんの作品、完成してるのに長期間とりに来られていない作品を超思い切って本日処分いたしました。

※作品保管期間は6カ月。それを過ぎると処分します!って事になってはいたんだけど今回処分したのはどれもほぼ2年以上が経過した作品達で今後引き取り手が現れる可能性が限りなくゼロに近いものばかりです。

悪しからずご了承ください。

土に戻せて再生できる作品は粉々にして大きな樽の中へ。

こんな大きな作品を作ったのに、もう数年が経過し残念ながら粘土に戻ります。

完成している作品で欠けていたり、あまりに他の人が使わなさそうな作品は廃棄処分のため、これも致し方なく粉々に。

それ以外は「ご自由にお持ち帰り下さい」という箱を作っておけばいつの間にか無くなっていきます。ちゃんと皿とか鉢になってるのでやはり割るのは忍びない。

そして一番の問題は私の作品の処遇についてです。

今まで棚に置いてあった私の作品はまだ絵付けをしてない、絵付け待ちの作品たちなんですが・・・

個展用に作り、時間切れで残っている作品は良いのですが・・・

一番の問題は・・・完全なる失敗でもないが成功でもない。

割って捨てるにはあまりにも勿体無く、かと言って個展で並べる事ができない。

To be or not to be ・・・ハムレットの如く?悩みましたが・・・

散々悩んだ挙句、いつの日かそれらにも絵付けをしてアウトレットとして販売しようと思いました。(本当にいつになるかわかんないけど)

陶芸家の中には、ちょっとのキズや歪みが生じた場合、割ってしまうという厳しいルールを決めている人もいるでしょう。

んが・・・

私は昔からどうもこれ見よがしに割るのは好きじゃないんです。

ブログ的には「私の作った作品はちょっとでもキズがあったり、納得がいかなかったら処分します。それがプロの陶芸家のあるべき姿なのですから!えっへん!」

・・・ってウソでも良いから、そう書いておいて、「やっぱ、プロの世界はシビアだな〜!熊本さんはやっぱスゴイは!」

・・・思われなきゃ〜ダメなんです。

最近よくよくわかりました。

おちゃらけたブログ書いたり、厳しさに欠ける性格を正直に書く陶芸家ほどバカはいません。

そこまでわかっていながら・・・このブログ!アホです。

でもね〜・・・失敗作をバシバシ割る人ほど・・・日頃からモノを大切にしないか〜!って弟子に説教なんかして、骨董品を愛でてたりするから・・・

そういうのホントよくわかんないんです。

ま・・・それぞれの考え方ですから。はいはい。

・・・で・・・

話を本題に戻すと、今まで大事に保管しておいた引き取り手の現れない作品を処分したら、なんという事でしょう〜?

かなりスペースが手狭になっていた棚の半分以上がカラになりました。

いつか陶芸教室に来た時に作品が処分されていたら可哀想!・・・などと思う気持ちなんてまったく不要です。

きちんと規則に従い、半年を一秒でも過ぎたら処分していけばよかっただけの事なんです。

私・・・お人好しにもほどがあります。反省。

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